一通のメールから始まる
朝、そのメールが届くまでは大阪の高槻へスケッチに行くつもりでした…そのメールが楽しい一日の始まりとなりました。
スケッチで会いましょう
ニコさんはどこでスケッチするの? 朝早くにCさんからメールが届きました。その前日の夜遅く、スケッチ仲間と高槻に行くことを決めていたところです。
ニコさんはどこでスケッチするの? 上映会があって、そのあとスケッチしようと思います。
Cさんは兵庫のある街に出かけるそうです。急遽、スケッチ仲間のN先生とSさんと朝から連絡を取り合いました。
Cさんに会えるなら行き先を高槻から兵庫に変更しようか? 大阪に住むワタシとSさんはいいけど、滋賀のN先生にとっては兵庫は遠いかなあ…と思い迷います。
そんなワタシの迷いを察したのか、N先生は兵庫でもいいよと言ってくれました。
スケッチ仲間
ワタシのスケッチ仲間は4人…さらに増えそうだけどね。
ハタ振り役はワタシ、行き先や日程などをザックリと調整してます。
そしてワタシの中では…
N先生はスーパーアドバイザー、描くことの知恵は豊かでいつも学ばせていただいてます。
Sさんは私たちの元気の素、Sさんに褒めてもらえるとホントに嬉しい。
そしてCさんは名誉会長、なかなか時間が合わなくてご一緒することは少ないけれど、その人柄と作風には惹かれて止まないのです。
そのCさんと会えるかもしれないとのことで、みんな気持ちよく行き先変更にOKしてくれました。
ワタシのスケッチ会は、行き先を決めても集合時間や待ち合わせ場所を決めません。みんな、都合のよい時間に現地入りして好きな場所で描いて、連絡を取り合いながら出会ったり出会わなかったり、でも最後は落ち合ってカフェタイム、実にアバウトなスケッチ会です。
楽しいスケッチの時間です
ワタシも自分の都合に合わせて現地入りすると、Sさんも同時刻にもよりの駅に着くという。それなら改札で落ち合って2人で散策することにしました。N先生は少し遅れてくるとのこと、さらにタイミングが合えば飛び入りでM先生も来るかもそれないと知らせがありました。
M先生はN先生の同僚、何度もスケッチをご一緒したことがあります。素敵で時にはマニアックな、短時間で描いたとは思えない密度の高いスケッチをされる元気印の先生です。
なんだかにぎやかな一日になりそうな予感です。そんな連絡を取り合いながら、スケッチ会が始まりました。
ワタシとSさんは駅近くにある酒造博物館を見学、そして南北にのびる緑地公園に向かいます。途中でN先生に現地レポートの写真を送ったりもします。
そして緑地の途中、ただの街中でスケッチすることにしました。Sさんはその近くにあった児童公園付近で描くことに、そこで別れます。それぞれ好きな場所で描くのがワタシたち流です。
同じ空の下で…
上映会が終わったとCさんから連絡が来ます。大きな公園でスケッチ始めたと。
N先生も遅れて現地入り、路地裏散策をしているとのこと。みんな離れているけれど、同じ空の下でスケッチしています。
街中で描いてたワタシですが、通りすがりの車が一台、止まったかと思うと車中から声をかけられました。
???
車の中からM先生が顔をのぞかせました。「こんにちは!」と挨拶するやいなや立ち去りそのまま戻ってきません。
どーゆーこと??? ポカンとするワタシ、どうすることもできないのでそのまま描き続けました。
楽しい時は過ぎてゆくもの
そのうち日が陰りはじめ楽しいスケッチの時間が終わろうとしています。みんなの様子はどうなのか、連絡を取り合い描き終えた人から最寄り駅に向かいます。
寒くなってきました。ひとりトボトボ歩いているとN先生に出会いました。N先生はもう少し散策を続けます。酒造博物館まで戻るとそこでバッタリCさんに出会います。その偶然に驚きです。
Sさんは某ショッピングセンターで暖を取っているようで、Cさんと一緒に向かいSさんと合流、そして駅近くのカフェに入りN先生を待ちます。
アフタースケッチ
Cさんから、その日観た映画の話を聞きました。
スピリチュアルな映画です。胎内にいた頃の記憶がある子どもたちのインタビューを軸に、前世の記憶、生まれる前の記憶などがテーマのドキュメンタリーです。
前世の記憶なんて半信半疑だけど、その映画で語られたこと…
子どもたちは母親を幸せにするために親を選んで生まれてくる…
なんてステキなことでしょう。
Cさんは、お子さんのことで大変苦労されてきた方です。でも今はそのお子さんたちのおかげで、とても幸せな気持ちで暮らしている…そんなご自身の気持ちを確かめる思いでこの映画を観に来たのだそうです。
Cさんのことを詳しく語るのは控えますが、この日、映画のこと、Cさんの思いを聴いて、ワタシは泣けてきました。
みんなが集る…
そのうちN先生がカフェにやって来ました。さらにゲストのM先生も来ました。
互いにスケッチを見せ合い、映画の話も続き、バラバラにスケッチしていたみんなが最後には集まって労をねぎらう楽しいひととき。
ホント、行き先を変えてよかった、みんなと会えてよかった、スケッチやっててよかったと…深く思うのでした。
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…おしまい
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