さわりすぎてドロドロになる前に…
透明水彩画は、やり直しができない一発描きの書道に似てると思うのです。
水彩トラップ…
実際のところ、状況によっては修正もできます。できるからこそしくじると、そこをなんとかしようと筆を入れ…よけいにひどくなり、さらになんとかしようと筆を入れてドンドン傷口を広げてドロドロにしてしまう…透明水彩を描く方なら経験あるのでは?私はこれを水彩トラップと呼んでいます。
トラップから抜け出す方法?
修正の方法としてすぐ思いつくのはリフティング。トラップにハマると焦ってしまい、早くなんとかしようとすぐにリフティングすると、紙が荒れ発色も悪くなり形も崩れます。結局、傷口を広げてしまいます。
ここは一旦落ち着いて、完全に画面を乾かしてからリフティングする方が効果的…ってことよくあります。
ただファーストウオッシュなど色を置いた直後、色が紙から浮いた状態のときの修正は、絵の具が乾く前にリフティングやティッシュによる拭き取りをします。
リフティングに関する記事
準備中…
早く乾かしたいとき、これが便利…
https://seeyousketch.blogspot.jp/2017/06/blog-post_21.html
何度が救われたのもう一つの方法…
万能じゃないけど何度か救われたのがこの方法、逆転の発想です。しくじったところに筆を入れるのじゃなく、しくじったところの周囲を描き込むのです。
私の場合、色が暗くなってダメになることが多いので、明るさを取り戻そうとリフティングで色を抜こうとしますが、うまくいかないことも多いのです。
そんな時はしくじったところは触らずに、しくじった所の周囲を描き込みます。周囲の色を暗くすることで相対的に、しくじったところが明るく見えるのです。
また周囲を描くことはネガティブペイント、しくじった所の形を整えることも可能です。
ネガティブペイントに関する記事
準備中…
このスケッチもこの方法でしのぎました。
この時は水面の明るさを取り戻すために、背景、茂みなど周りを描き込み暗くしたのです。修正前の画像があれば比較できるのだけど、修正にするので一杯いっぱいだったので写真を撮る余裕がなかったです。
この時のブログ…
https://seeyousketch.blogspot.com/2018/06/blog-post_25.html
次のスケッチは空をしくじりました。
☆ 空の拡大…
空をコントロールできなくなったので、これ以上筆をいれません。
その代りに連なる家並みに時間をかけて、描き込ました。
この時のブログ…
https://seeyousketch.blogspot.com/2018/10/blog-post_18.html
…おしまい
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